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ちょうにんげんエックスごう

超人間X号

海野 十三

線上閱讀海野 十三《超人間X号(ちょうにんげんエックスごう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 89,025 字 · 178 頁

青空文庫

少年たちも、さすがに弱ってしまったのである。X号にてむかっても勝目はないし、といってこの中に入りこんでは、みすみす死を待つばかりなのだから……

その時、戸山少年は立ちあがって、X号のうしろの方を指さした。

「先生、それそこに、先生のからだにはいりこんだX号が……」

「なんだと……」

サルのからだにはいったX号は、谷博士がほんとうに、この場にあらわれたかと思ったのだろう。ぎょッとしたように戸口の方へふりむいた。

それが戸山少年の待ちかまえていたすきであった。少年はX号の腰へとびつくと、足をかんでX号をひっくりかえしたのである。ふいを打たれたX号は、もんどり打って穴の中へ落ちていった。

「それみんな、ふたをしめろ」

「それ」

六人は、おどりあがって鉄のふたをしめ、かたくボルトでねじあげたのである。

「さあ、もしX号が出て来たら、火焔放射器で攻撃するんだ。ぼくはすぐ先生のところへ知らせてくる」

戸山君は、廊下をまっしぐらに、もとの操縦室へかけこむと、床に倒れていた博士のからだをだきおこし、はげしくゆすぶって叫んだのである。

「先生、先生、しっかりしてください。ぼくです。