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ちょうにんげんエックスごう
超人間X号
海野 十三
線上閱讀海野 十三《超人間X号(ちょうにんげんエックスごう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 89,025 字 · 178 頁
早くにげなさい。早く、早く」
「ええッ、ほんとかい。それはたいへんだ」
「おーい、おまえさんもにげなさい。命をおとしてもいいのかい」
「にげるけれど、猫がいないから探しているんだ」
混乱のうちに、めりめり音がして、庁舎がさけだした。
このとき、最後の避難者がにげだした。彼が戸口から出て、ダムの破壊箇所と反対の方向へ、二三歩走ったと思うと、庁舎は大きな音をたてて、決潰ダムの下のさかまく泥水の中へ、がらがらと落ちていった。
「ああ、助かってよかったよ。ねえ、ミイ公や」
その最後の避難者の腕に、まっ白な猫の子がだかれていた。
ものすごい決潰と、恐ろしい大濁流とに、人々はすっかりおびえきっていて、もっと早くしなくてはならないことを忘れていた。
、やっとそれに気がついた者があった。
「ああ、あそこに立っている。あいつだ。ダムをこんなにこわしたのは……」
そういったのは、例の五人の少年の中のひとりである戸山君だった。彼の指さす方角に岩山があって、その岩山に腰をかけて、こっちを見おろしている怪物があった。それこそ例の機械人間であった。
「あ、あいつだ。あいつが、この大椿事をおこしたんだ。