輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
ゆきぐにのはる
雪国の春
柳田 国男
線上閱讀柳田 国男《雪国の春(ゆきぐにのはる)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 136,000 字 · 266 頁
この箇条を読んだのはあたかもその次の日であって、思わず顧みて棚の上の朝鮮の面と、顔を見合わせて笑ったことであった。
この年の日記にはまだいろいろの話の種があるが、前を急ぐゆえに今は皆省略する。次の寛政元年は陸中の東山、大原の近くなどで正月をしたものであろうか。夏に入って六月の上旬にいよいよこの辺を立って、再び北上の路に就いた。その紀行が「岩手の山」である。野辺地の馬門から狩場沢へ、南部領から津軽領へ、入ってきたのが七月六日、それから青森を過ぎ内湾の岩づたいに、三廏から宇鉄へ出て便船を求め、盆の魂迎えに飢饉で死んだ親姉の名を、しきりに呼んでいる夜半の時刻、松前をさして渡海したことが、「外が浜づたひ」という一巻には述べてある。
松前滞在の日記は五種ほど今あるが、その間がきれていて踪跡が明らかでない。彼とやや似た境遇の漂泊者が、あるいは信仰を種とし、あるいは文学によって、幽かに生活の便宜を得ていたこと、口蝦夷の外部文化に触れているアイヌらが、なお半ばは仙人のごとく取り扱われていたことなど、新しい印象はいくつもあるが、ことに珍しいのは松前城下の正月の記事であった。