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Japanische Klassiker mit Furigana

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あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lesen Sie あさひの鎧 (あさひのよろい) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.520 Zeichen · 475 Bildschirme

Aozora Bunko

それはこういう言葉であった。

だがそれはどなたで在すか?

どなた?

どなた?

どなたで在すか?

そうしてどこに在しますのだ?

漠然としたたよりない目標ではあったが、しかしどこかにそういうお方がおわして、それへお縋りしてお許しを受けたら、救われることが出来そうだという、そういう目標のあるということは、彼にはまだしもの慰めであった。

(そのお方をおさがししよう。……そのお方におすがりしよう。……そうしてそのお方にお許しを受けよう)

彼は藪地をさまよって行った。

(ここはいったいどこなのだ?)

彼には見当がつかなかった。

京の町を出はずれて、伏見街道へ出たということは、食を乞うため門へ立った時、そこの家の者に教えられたが、その街道からはいつかはずれたと、そんなように思われてならなかった。

そうしてここが大藪地で、大密林であるということも、感覚によって感じられはした。

が、どこだかはわからなかった。

(どっちみち街道へ出なければならない)

彼はソロソロと歩いて行った。

大藪地であり大密林であった。では四辺が森閑としていて、寂しくなければならない筈だのに、彼にはそうとは思われなかった。