Japanische Klassiker mit Furigana
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あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
Lesen Sie あさひの鎧 (あさひのよろい) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.520 Zeichen · 475 Bildschirme
「あさましいは姉上こそ!」
胴を抑えられた青大将が、鎌首を立て眼は血ばしらせ、相手を睨み睨んだように、浮藻は姉を睨み睨み、
「よう申されたな、とうとう本心を! ……姉上こそ邪淫の権化! 小次郎様を邪に恋し、四年も五年も思い詰めていた、このわたしから横取ろうとなさる! ……その姉上様どうかというに、男の肌には触れることのならぬ、女行者の身でござんす筈! ……行けと云う、妾に洞へ! ……それでご自分の血書き写経の、折伏の験を見ようと云われる! ……そればかりならば参りましょう! 姉上様の行のおためなら! ……厭じゃ厭じゃ何んのそればかりか! ……いいえ姉上のお心持ちは、わたしをそこへ追いやっておいて、おっつけそこへおいでなさる小次郎様をとらえ、煩悩とげるおつもりなのじゃ! ……むごいむごい姉上のお心! 行かぬ行かぬわたしは行かぬ!」
「何をほざくぞ、貪瞋癡女郎! ……三毒を備えた我執の塊り! ……この姉に楯つく気な! ……四年五年恋したという! 汝が小次郎に恋したという! それが何んじゃ、何んの手柄じゃ! ……その小次郎を連れて来たはこの身、その小次郎を四年、五年、養い育て磨いたもこの身! ……小次郎はこの姉のものじゃ! ……その小次郎を恋するという汝! 汝こそまことの横取り者よ! ……何を賢こがって汝が汝が、