Japanische Klassiker mit Furigana
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あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
Lesen Sie あさひの鎧 (あさひのよろい) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.520 Zeichen · 475 Bildschirme
オ――イ、オ――イと泣いていた。
宮家は呆気にとられながら、その男の顔から視線を反らし、正成の顔を見守った。
「なかなか上手にござります。……ああ云えとわたくしが申しましたので、稽古いたしておりますので、あれを聞きましたら寄せ手の者どもは、まこと正成が死んだものと、信じ込むことでござりましょう」
「ははあ」
宮家は吃驚したように仰せられた。
「そこまで手筈をつけているのか。……が、あの男は何者なのだ」
「人夫募集に応じまして、入城しました者にござりまするが、何やら由緒ある者のようで……」
「泣き声、真に迫っているので、まことお前が死んでしまったような気がする」
「この正成めったのことには死ぬようなことはござりませぬ。……正季、そちもそうであろうの」
「はい」
と舎弟の正季は云った。
「生きかわり死にかわり、七生までも、わたくしは生きて王事に尽くします」
兄にも劣らぬ誠忠で律義で、感激性の強い正季は、そう云っただけでも果たし眼であった。
宮家たちは城内を見廻って行った。
夜がすっかり明けはなれた頃、寄せ手はヒタヒタと攻め寄せて来た。
昨日の合戦に不覚を取り、多勢を討たれた寄せ手の勢は、