Japanische Klassiker mit Furigana
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あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
Lesen Sie あさひの鎧 (あさひのよろい) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.520 Zeichen · 475 Bildschirme
「宮家高野へ※(感嘆符疑問符、1-8-78) 宮家高野へ※(感嘆符疑問符、1-8-78)」
土岐頼春は呻くように云った。
「ではわしは高野へお後を追い、また辿らねばならぬのか!」
この時小次郎は乞食を見捨て、藪を巡って歩き出していた。
(桂子殿はどうなされたか? 浮藻殿はどうなされたか?)
ふとこのことが思われた。
吉野の軍に加わって、日夜働いている間にも、やはりこのことが気にかかったので、それとなく小次郎は様子を探った。
あの同じ夜に館を出て、桂子は行衛不明となり、浮藻も行衛不明となり、右衛門も行衛不明となり、その後数日経った時、幽霊女も鶏娘も、風見の袈裟太郎も館を去り、京都二条のあの館は、無人の廃屋になったという。
(飛天夜叉組の没落か!)
心寂しく思われたが、今もそのことが思われるのであった。
(桂子殿はどうなされたか? 浮藻殿はどうなされたか?」
小次郎は林をさまよって行った。
もう全くの夜となり、月のない夜は暗黒であった。
と、この時人声がし、甲胄の擦れ合う音を立て、大勢の馳せ来る足音がした。
落人探しの武士どもであった。
数十人林へ駈け込んで来た。