Japanische Klassiker mit Furigana
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さぶ
さぶ
山本 周五郎
Lesen Sie さぶ von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 210.521 Zeichen · 415 Bildschirme
金太は勢いよくやり返した、「こうめえたって、なんまいだあとほうれんげきょうぐれえ知らなくってよ」
「おかしないばりかたをしやあがる」富三郎という男が云った、「そいつは念仏とかお題目とかいうんで、経文たあまるっきり違うんだ」
こいつあおもしれえ、念仏やお題目はお経じゃあねえのか。あたりきよ。じゃあうかがうがお経でもねえのにどうして寺まいりとかお会式なんぞで唱えるんだ。そりゃあ話が違わあ。どう違うんだなどと、つまらないような論がいつまでも続き、ついにはみんな笑いだした。
「うまいことを云おうとしたが」と万吉が金太に云った、「――おめえ今夜は五文おっことしたようなもんだな」
わからない、どういうことだ、と栄二は思い続けていた。石の下から助け出されたときのことは云うまでもなく、あれ以来ずっと、たれかれなしに枕許へ集まってくる。話がしたければ部屋でするほうが気楽だろう。ここでは少し騒がしければ与平が叱るし、一刻もすれば追い立てられるのである。役所から許しを取ったらしく、与平は仕事にも出ず、栄二に付きっきりで世話をしていて、栄二の養生に障ると思われるようなことは、いっさい押しのけて近よせなかった。