Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
さぶ
さぶ
山本 周五郎
Lesen Sie さぶ von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 210.521 Zeichen · 415 Bildschirme
三の二
「縁遠い生れつきか」と栄二が云った、「暢気な人たちだな」
「だってほんとなんですもの」おそのは細い肩を左右にゆすり、眼尻で栄二をみつめながら云った、「――栄ちゃんあたしのことお嫁に貰ってくれないかしら」
三の二
下張りが終った明くる日は十五日の休みであったが、十二月のことで、仕事は続ける筈になっていた。にもかかわらず、朝めしを済ませてでかける支度をしていると、親方の芳兵衛が来て栄二を呼び、綿文へは五郎をやるから、おまえはゆかなくてもいいと云った。
「なぜですか」栄二は戸惑ったようにきいた、「私じゃあいけないんですか」
「五郎にさぶをつけてやる、おまえは少し休んでくれ」
「休むんですって」
「仕事はみんな手順がついてるから、差当りおまえにやってもらうこともないようだ」と芳兵衛は冷たい口ぶりで云った、「――もう日もないこった、仕事は来年のことにして、暮いっぱい休むがいいだろう」
「なにかわけがあるんですか、私がなにかしくじりでもしたんですか」
芳兵衛は眼をそむけた、「おれの云わないことはきくな、さぶ、五郎についてゆけ」
さぶは黙って頷き、芳兵衛は去っていった。さぶは仕事の包みを直しながら、栄二の顔をうかがうように見た。