Japanische Klassiker mit Furigana
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みなかみきこう
みなかみ紀行
若山 牧水
Lesen Sie みなかみ紀行 (みなかみきこう) von 若山 牧水 (わかやまぼくすい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.087 Zeichen · 203 Bildschirme
野には一面に枯れほおけた芒の穂が靡き、その芒の浪を分けてかすかな線条を引いた様にも見えているのは植えつけてまだ幾年も経たぬらしい落葉松の苗である。この野に昔から茂っていた楢を枯らして、代りにこの落葉松の植林を行おうとしているのであるのだ。
帽子に肩にしっとりと匂っている日の光をうら寂しく感じながら野原の中の一本路を歩いていると、おりおり鋭い鳥の啼声を聞いた。久し振りに聞く声だとは思いながら定かに思いあたらずにいると、やがて木から木へとび移るその姿を見た。啄木鳥である。一羽や二羽でなく、広い野原のあちこちで啼いている。更らにまたそれよりも澄んで暢びやかな声を聞いた。高々と空に翔びすましている鷹の声である。
落葉松の苗を植うると神代振り古りぬる楢をみな枯らしたり
楢の木ぞ何にもならぬ醜の木と古りぬる木々をみな枯らしたり
木々の根の皮剥ぎとりて木々をみな枯木とはしつ枯野とはしつ
伸びかねし枯野が原の落葉松は枯芒よりいぶせくぞ見ゆ
下草のすゝきほゝけて光りたる枯木が原の啄木鳥の声
枯るゝ木にわく虫けらをついばむと啄木鳥は啼く此処の林に
立枯の木々しらじらと立つところたまたまにして啄木鳥の飛ぶ