Japanische Klassiker mit Furigana
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フレップ・トリップ
フレップ・トリップ
北原 白秋
Lesen Sie フレップ・トリップ von 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.698 Zeichen · 293 Bildschirme
HさんはF君と同じS市の人で、同じく札幌の農科大学出(そういえば和製タゴールさんのN老人もその第一期の卒業生だそうである。)の有名な牧畜家だと聞いている。温顔の、それでいて重厚な犯し難い風采である。I公爵の従弟だとも、また人格者だとも私に話してきかした人もあった。俊敏と重厚と、いい取りあわせであるが、そのうえ、二人は非常に仲がよさそうに見える。F君は眉根をキッと寄せて金縁眼鏡で、声をあげて笑ったが、Hさんはこれも眼鏡だが、ややすこしく禿げあがった広い額の、髪は正しく掻いて、鼻の高い、それで眼元で優しく笑った。なかなかよく練れていそうである。それと比較べるとこちらの二人はどんなものかな。これも非常に気が合って、それで二人とも駄々っ子で、何か野呂間のようでもある。とにかく私も我儘者でかなり気むつかしやだが、この私を一度も怒らせぬところは不思議に庄亮えらいところがある。「まだ一度も喧嘩しないね、妙だね。」と、いつか私が笑ったら、「喧嘩してたまるものか。」と彼も笑った。
「だが随分長い旅行だぜ、誰だって一度ぐらいは気まずい思いをするものだよ。」とまた笑ったら、「あっはっはっ、僕なら大丈夫。