Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

「そのへんに、棒きれか、大きな石が、ないかしら。そうすれば、戸がひらかないようにできるんだがな。」

小林君はそういって、懐中電灯で、あたりをてらしてみましたが、なにもみつかりません。森の中ですから、たくさん木ははえていますけれど、つっかい棒にするような、てごろの木ぎれなんか、どこにもないのです。また、地面には石ころがころがっていますが、戸をひらかなくするほどの大きな石はありません。

そのうちに、ふたりが背中でおしている板戸が、ギシギシとうごきはじめました。中からゴリラがおしているのです。

「しっかり、ちからをいれるんだ。もし、この戸をひらかれたら、ぼくらの命はないんだよ。」

小林君がポケット小僧をはげましましたが、なにしろ、ポケットにはいるような小さな子どもですから、ちからはありません。それに、小林君も、少年探偵団の団長とはいっても、まだ少年です。

うんうんいって、足をふんばっているのですが、どうやら、中のゴリラのほうが、ちからが強そうです。ふんばっている足が、ジリッジリッと、前のほうへすべっていくではありませんか。

洞くつのなか

「もう、とてもだめだよ。