Japanische Klassiker mit Furigana
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かめんのきょうふおう
仮面の恐怖王/電人M
江戸川 乱歩
Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme
わたし、いつかおせわになりました有馬です。いま、わたしのうちに、へんなことが、おこっているのです。廊下にかざってあった西洋のよろいの中に、だれかがはいって、美術室の金庫をあけようとしているのです。金庫の中には『星の宝冠』というわたしの家の宝物が、はいっています。すぐに来てくださいませんか。……むろん警察に知らせます。しかし、これはどうも、ふつうのどろぼうじゃありません。やっぱり、あなたに来ていただかないと、安心できないのです……。」
そこまで話したとき、書斎のドアがスーッとひらきました。そして、そこに銀色にひかる西洋のよろいがたっていたではありませんか。
「明智小五郎に電話をかけたな。明智をよぼうというのか。そうはさせないぞ。」
鉄仮面のすきまから、しわがれた、ふとい声がもれてきました。
有馬さんは、あまりのことに、ぼうぜんと、立ちすくんだまま、ものをいう力もありません。
鉄仮面は、ツカツカと有馬さんのそばに寄ってきました。そして有馬さんの手から受話器をひったくると、それを左手に持ち、右手にはピストルをかまえて、有馬さんが声を立てないようにおどしつけながら、電話口の明智探偵に話しかけるのでした。