Japanische Klassiker mit Furigana
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かめんのきょうふおう
仮面の恐怖王/電人M
江戸川 乱歩
Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme
今までの木村助手が消えてしまって、まったく別の人間が、そこに立っていたからです。
「ワハハハハ……。明智君、しばらくだったなあ。きみは、相変わらずすごいうでまえだ。だが、おれは、まだ負けたんじゃないぞ。」
その男は三十五―六に見えました。おとなしそうな木村助手とは、打って変わって、ものすごい顔をしています。
遠藤博士は、まるで夢でも見ているような気がしました。ちょっと、かべの方を向いていたかと思うと、木村助手の顔が、恐ろしい悪人に変わってしまったのです。中村警部や刑事たちも、びっくりしていました。
「電人Mとは、きばつなものを、考えだしたね。え、二十面相君。」
明智探偵は、ニコニコ笑っています。
ああ、二十面相! 電人Mに化けた木村助手の正体は、あの恐ろしい二十面相だったのです。二十の顔を持つという変装の名人のことですから、二十五―六の青年から、三十五―六の男に、早変わりするのは、なんでもないことです。かべの方を向いているうちに、顔の化粧を、落としたのでしょう。
「やっぱりそうだったか。きさま、二十面相だなっ。もう、こんどは、逃がさんぞっ。」
中村警部が、どなりつけました。