Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

ふたりは、そこによりかかって、話をしているのです。

「博士、あなたの発明の意味がわかりました。じつに恐ろしい力です。あの力はコンクリートでもなんでも、つきぬけて作用するのですね。」

「そうです。鉄でも、ナマリでも、石でも、どんな鉱物でも、じゃますることはできないのです。原爆、水爆のためにつくった防空ごうでも、この力には、なんの効果もないのです。これを、わたしは遠藤粒子と名づけました。仮死粒子といってもいいのです。

わたしは、原爆、水爆に打ち勝つのには、どうすればいいかということを考えたのです。十数年の間、夜の目も寝ないで、研究をつづけました。そして、とうとう、これを発明したのです。これをなしとげるまでには、何百、何千の動物を殺しました。田舎の牧場の何百というヒツジの群れが、いっぺんに死んでしまったことが、いくどもありましたが、あれは、わたしの研究のぎせいになったのです。

殺してしまってはいけない。生きかえらせなければならない。わたしの苦心は、そこにあったのです。

しかし、とうとう、完成しました。もう、われわれは、一滴の血も流さないで、戦争に勝つことができるのです。