Japanische Klassiker mit Furigana
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かめんのきょうふおう
仮面の恐怖王/電人M
江戸川 乱歩
Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme
仮死粒子のある分量をロケットに積んで、敵の大都会の上で爆発させれば、大都会の何百万の人が、一瞬に、仮死状態におちいるのです。なんの苦痛もありません。百二十時間の間、ぜったいにさめることのない、深い眠りにおちいるのです。
この粒子爆弾を十発とばせば、大きな国の人民を、全部仮死させることができます。
そして、政府と軍隊のおもな人たちをひっくくって、とじこめてしまい、原水爆などの武器を、全部、こちらで保管してしまえば、その国はこちらの思うままです。百二十時間たてば、人民たちは目ざめますが、もうなんの力もないのです。
遠藤粒子によって、全世界を思うままにできるのです。もし、わたしが、ナポレオンだったら、あるいはヒトラーだったら、この力で世界を征服し、世界の帝王になろうとしたかもしれません。」
「ああ、恐ろしいことだ。」
明智探偵が、思わず、つぶやきました。
ふたりは、顔を向き合わせて、じっとおたがいの目の中をのぞきこみました。たっぷり一分間、そうしたまま、身動きもしないでいました。
「二十面相が、この発明に目をつけたのは、いかにも、あいつらしいですね。あいつはヒトラーになりたいのです。