Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

名探偵の冒険

「いや、じつは、きみにたのみがあるんだよ。」

「たのみ? ずうずうしいやつだな。まあ、いってみるがいい。どんなたのみだ。」

「タバコがすいたいんだ。」

「フフン、タバコがすいたいから、なわをとけというのか。そうはいかない。」

「いや、なわはとかなくてもいい。ぼくのポケットのシガレットケースから、タバコを一本だして、ぼくの口にくわえさせ、火をつけてくれればいいんだ。まる一日タバコをすっていないので、食事よりなにより、まずタバコがほしいのだよ。」

「アハハハ……、そうか。おれもタバコずきだから、その気持はわかるよ。よし、それじゃ、そこへいって、タバコをすわせてやろう。」

そういったかとおもうと、道化仮面がひっこんで、そのあとへ、ほんとうの土のお面がいれかわりました。

名探偵の冒険

やがて、ドアがひらき、顔だけ道化師で、からだはぴったり身についた黒シャツと黒ズボンの男が、部屋にはいってきました。

「シガレットケースは、どこにはいっているのだ。」

「ここだよ。右の内ポケットだよ。」

男が探偵の胸に手をいれてケースを取りだすと、パチンと、それをひらきました。

「なんだ、一本しかないじゃないか。