Japanische Klassiker mit Furigana
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かめんのきょうふおう
仮面の恐怖王/電人M
江戸川 乱歩
Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme
「すると、かしらが明智をしばったのかな。」
くちぐちに、そんなことをいいながら、たおれている男に近づきました。
「おやっ、これは明智じゃないよ、明智は、もっとモジャモジャの頭をしていたはずだぜ。」
「なんだとう。これが明智でなけりゃ、いったい、だれだっていうんだ。」
「それが、わからねえんだよ。へんだなあ。」
そのとき、たおれていた男が、くくられた両足を高くあげて、ドカンと床板をたたきつけました。かんしゃくをおこしているようです。
「もうすこし、顔をよく見てやろうじゃねえか。これをとってね。」
ひとりの部下が近よって、男のさるぐつわのきれを、とりはずしました。
おお、その下から、あらわれた顔は!
「ひゃあっ、かしらだっ。かしらだぜ、こりゃあ。」
「はやく、なわをとかねえか。みんな、なにをぐずぐずしてやがるんだ。」
てれかくしのように、そんなことをいいながら、部下たちは、首領のなわを、ときほどきました。
「ばかやろう。なんてドジなやろうどもだっ。明智のやつは、おれの道化仮面をかぶって、おれとそっくりの姿になって、どっかにかくれているんだ。手わけをして、あいつをさがしだせっ。