Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
なにがわたしをこうさせたか
何が私をこうさせたか
金子 ふみ子
Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme
卑屈にすることだ。心にも行為にも裏と表とを教えることだ。誰だって自分の行為を他に約束すべきではない。自分の行為の主体を、監視人に預けるべきではない。自分の行為の主体は完全に自分自身であることを人間は自覚すべきである。そうすることによってこそ、初めて、人は誰をも偽らぬ、誰にも怯えぬ、真に確乎とした、自律的な、責任のある行為を生むことができるようになるのだ――と。
祖母たちの子供の責め方は、事実私を、ねじけた嘘言いにさせた。
私は皿一つを壊しても痩せるほど煩悶した。髪の毛が多いためによく櫛を折ったが、その櫛一本折っても飯も咽喉を通らぬほど心配した。私はそれを隠しておくのはいやだった。だのにそれをすぐに申し出ることを恐れた。私は私に浴びせかけられる叱言や折檻やを恐れた。そうして私は常に、懺悔の第一の機会を失った。それからは今日言おうか明日言おうかと悶えつつ苦しみつつずるずると日を延ばして行くのだった。そうして私は、ひたすらに自分の過失を隠そうとするようになった。壊れた丼を紙に包んで箱の底に押し込んで置いたり、折れた櫛を御飯粒で継いでそおっと箱の中に平らに並べて置いたりするようになった。