Japanische Klassiker mit Furigana
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なにがわたしをこうさせたか
何が私をこうさせたか
金子 ふみ子
Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme
ああ、内のこの悪戯と外の悼ましい心とのこの対照よ。子供ながらに、いや、子供なればこそ私は、叔母と祖母とをこの時ほど純真な正義感の上から憎んだことはなかった。高は答えるのだった。
「別に女房に甘いってわけじゃないんですよ、奥さん。実は私、他に着物がないから、洗濯して火で乾して、綿を入れて、元通りに縫う間、裸で寒いから布団にくるまっているって算段なんですよ」
二人はきゃっきゃっと笑った。そして、別に着物をやろうとも言わずにその嘆願だけをゆるした。
高は実直な働きものだった。けれどそれほど貧乏しなければならなかった。そこで彼は、もと勤めていた線路工夫に戻って、十七、八円の給料を貰う方がいいと思って、暇をとろうとしたけれど祖母はそれをゆるさなかった。十七円もらっても十八円もらっても、祖母の家にいるほどよくないことをさとして、その上、祖母の家にいることの功徳を数えたてた。
「だいちうちにいれば家は只貸しだし、ほんとに困るときは給料の前貸しもしてやるし、そしてその金を貸しても普通の相場の七割の利子しかとらないし、狭くはあっても野菜畑を一枚に、釜や鍋までも貸してやってあるじゃないか。