Japanische Klassiker mit Furigana
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なにがわたしをこうさせたか
何が私をこうさせたか
金子 ふみ子
Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme
その時分にはもう、馬鈴薯の種がどこからか取り寄せられていた。うなわれた畑には化学肥料が施された。それからその次ぎには種子が蒔かれた。先生が自分の畑でして見せるように生徒達はそれを真似た。
「さあ、いいかい」と先生は大きな声で愉快そうに言うのだった。「これから十日も経てば芽が出て来る。不思議だろう! こんな泥みたいな塊から芽が出て来て、それからまた子を産むんだ、そしてそれが人間の口に這入って滋養になるんだ。だがだ、百姓のうちでこれは一番やさしい方だが、それでもほったらかしておいては好くみのらない。充分可愛がって世話をしてやらなけりゃいけない。その骨折りは一通りでない。だからみんな、百姓を馬鹿にしちゃいかんぞ。百姓こそ日本国民の親だ。いや、日本だけじゃない。どこの国だって同じことなんだ」
みんなは緊張した顔で先生の話をきいた。教室で教わる時の十倍もの上の興味と注意とをもって。
温い陽の光を吸うて、種薯は小さな芽を出し始めた。子供達は創造の歓びに小おどりした。芽はぐんぐんと伸びた。子供らは隙さえあれば畑に行って見た。自分の領分の薯の芽と他の領分のそれとを比較して互いに自慢の仕合いをした。