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Japanische Klassiker mit Furigana

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なにがわたしをこうさせたか

何が私をこうさせたか

金子 ふみ子

Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme

Aozora Bunko

こうした父の生活を私は好かなかった。何で父はこうも嘘ばっかりで固めた生活をしなければならないのだろうか。何でこんなに見栄をばかり張りたがるのだろうか。もうかなりの年をしていながら父は相も変らぬ怠け者のごろつき仲間でしかないのだ。しかもそれでいて、家では父は、さも立派な人格者かなんかのように道徳めいたことを口やかましく言うのだった。

たとえば、叔母が台所で働いているような時に、私が部屋で本でも読んでいようものなら、父はすぐ大きな声でそれも私に対してよりはむしろ叔母に聴かれるのが目的であるように「ふみ子何をしているのだ。お母さんにばかり働かせて自分が勝手に遊んでるッて法があるか……速く行ってお母さんの手伝いをしろ」といった風に、怒鳴りつけるのだった。そして叔母がいなくなると私を自分の前に座らせて眼をうるませながら「ふみ子、わしはよくお前を叱るが履き違えないようにしてくれにゃいかんよ。わしはお前をこき使いたくはない。だが、世の中というものはそう簡単に行くものではない。わしがやかましいのも結局はお前のためを思うからなんだ。何しろお前とお母さんとは義理の仲だということを忘れてはいけないよ」