Japanische Klassiker mit Furigana
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なにがわたしをこうさせたか
何が私をこうさせたか
金子 ふみ子
Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme
叔母が帰って来たのだ。
「まあ、ふみ子が帰って来てたの、私、締めといた家が開いているのでどうしたのかとびくびくものだったんだよ」
「たった今帰ったの……、お腹が空いたから御飯たべているけど、このお肴食べても好いんでしょう?」
「ああ好いとも……それで、甲州では皆達者?」
「ええ、皆達者だわ……叔母さんどこへ行って来たの」
「今夜はそれ、秋葉さんの縁日だろう。で、別に用はなし、暑くもあるから、みんなで出かけたのよ」
「そうお、お父さんや賢ちゃんは?」
「あの二人は石橋さんとこへ寄るって行った。でも、私はこんななりで行くのはいやだったから先に帰って来たのさ……」
こんなことを話しながら、叔母は着物を着更えていたが、糊のついた洗濯したての浴衣になると長火鉢の前に座って「お茶でもいれようね、ふみや」と火鉢の火をいじり始めた。
その間に私は、食べたものを片づけて洗った。そして初めてゆったりと落ち着いて座った。叔母は、急に何か思い出したように、「ふみ子、いいもの見せようか」と、箪笥の上から何か紙に包んだものを取って来て、「今晩買って来たんだよ」とそれを開けて見せた。
彫刻した金の指環が二つもその中から出て来た。