Japanische Klassiker mit Furigana
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なにがわたしをこうさせたか
何が私をこうさせたか
金子 ふみ子
Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme
叔母の店は夏の終りまで持ちこたえられなかった。二人はまた山の家へ引きあげて来た。家は一層ごたつき始めて、父と母とは三日にあげず喧嘩した。
二人が争うとき私はいつも母に同情した。父に反感を持ちさえもした。そのために私は母と一緒に撲られもした。ある時などは、雨のどしゃぶる真夜中を、私は母と二人で、家の外に締め出されたりなどした。
父と叔母とは相変らず睦じかった。けれど、実家からはいつも叔母の帰宅を促してきた。そしてとうとう、叔母も帰ると言い、父も帰すと言い出した。母も私も明るい心になったのは言うまでもなかった。
父はしかし、叔母を帰すについては、叔母をまさか裸では帰されないと言った。そして、店を畳んだ金で、その頃十七、八円もする縮緬の長繻絆や帯や洋傘などを買ってやった。ちょうど私の小さい時に私の世話を一切自分でしたように、父は叔母のそれらの買い物を一切自分でしてやった。以前、子に向けた心遣いが今は女に向けられたのである。
もう秋だった。父は叔母のために、旅に立つ荷造りをし、私の家にあった一番上等の夜具までもその中に包み込んだ。
母は弟をおぶって私と一緒に叔母を見送った。