Japanische Klassiker mit Furigana
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なにがわたしをこうさせたか
何が私をこうさせたか
金子 ふみ子
Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme
こういった特殊の収入は売子の特権であるということを喜三さんが内緒で教えてくれた。それはまたそうでなくてはならないと私も思った。で、私もそれを自分の小遣銭に困っている時などは自分の財布の中に蔵い込んだこともあるが、さもない時はそのまま黙って主人の前に出した。主人もまた、紙数と売上金とを調べて、そうした余分の金のある時には、それだけ戻してくれた。だが、おかみさんはそうでなかった。三枚五銭売りなんかが多かったため四、五銭でも少く見える時には文句を言ったが、多い時には知らん顔して自分の金庫の中に蔵い込んだ。
私の売場の近傍ではいろいろの路傍集会があった。中でも毎週一回は必ず、救世軍の路傍説教があり、きまってはいないが、紋附きに角帽をかぶった三、四人の一団が「仏教救世軍」と記した高張提灯を竹棹の先に縛りつけたのを担いでやって来て「王法為本の旗の色」とか何とかいった歌を歌いながら、救世軍の讃美歌や、タンバリンの威勢のいいのに対抗して説教を始めた。時にはまた、社会主義者の一団も来た。この連中は提灯も何も持って来なかったが、来るとすぐ懐からビラを出して、それを傍の「鳥鍋」