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Japanische Klassiker mit Furigana

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なにがわたしをこうさせたか

何が私をこうさせたか

金子 ふみ子

Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme

Aozora Bunko

私はしかしいくら責められても知らぬことは知らなかった。何も知らないと私は言い張った。

小使が私の家に走って、母が呼び出された。校長の前に呼び出された母は、初めはちょっと面喰らったような風だったが、母にはすぐ事の真相が掴めたらしかった。

「それはあの娘がしたのではありますまい。大丈夫そんなことはしません」

こう言って母は、私のために弁解してくれた。母は言った。

「月謝は昨晩、私が入れて、落すといけないから鞄の中に入れておいたのです。それを良人が見ていました。鞄は壁に掛けておいたんですが、多分良人がそれを、工場に行くときに抜き取って持って行ったんでしょう。そんなことは今日が初めてではないんです」

そうして母はなお、そうしたいろいろの実例を話してくれた。実際私もそれを知っている。雑記帳の中に入れておいた鉛筆が、学校に行ってあけてみるとない。私は泣きながら家に帰った。そうしたことは二度や三度ではなかった。

母の話が校長の心を動かしたに相違なかった。私はその時校長が私の母に話したことを傍できいて憶えている。

「こんなしっかりした娘をそんな境遇に置いとくのは可哀相だ。