Japanische Klassiker mit Furigana
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なにがわたしをこうさせたか
何が私をこうさせたか
金子 ふみ子
Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme
左右には白襟紋つきの子供の母達や教師たちが虔しやかに居並んでいる。テーブルを前にして、それ相当の晴衣を着た子供達がずらりと並んでいる。
式が始まった。校長は何か話をしてから、テーブルの前にいちいち子供達を呼んで免状や賞品を渡した。子供達は嬉しそうにニコニコと笑いながら誇らしげに賞品や免状をもらって引きさがった。
最後に私の番が来た。呼ばれるままに私は、子供達の列の間をぬけて、やはりニコニコとしてテーブルの前に立った。最敬礼をして、私は両手を高く上げた。校長は私に紙を渡した。
ああ、実際それは紙だったのだ。ほかの子供達には四角で堅くてぴんとした紙に活字で刷った修業証をくれたのだが、私のだけは、半紙を二つ折にして、筆で何か小さく書いたものだったのだ。校長の手からそれを受け取ると、それはぐにゃりと折れ下がってしまうのだった。
私はどんなに侮辱を感じたことだろう。仲間の皆が手にした上等な免状も賞品も、左右に並んでいる父兄や教師たちも、一体、修業式が行われるというそのことさえも、すべて私を侮辱するためのものだとしか私には思われなかった。こんなことならむしろ来なければよかった。