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Japanische Klassiker mit Furigana

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なにがわたしをこうさせたか

何が私をこうさせたか

金子 ふみ子

Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme

Aozora Bunko

私は考える、都会の繁栄は田舎と都会との交換で、都会がすっかり田舎をだましつつ取ったからであると。

小袖部落は、前にも言ったように十四、五軒の縁続きの家から成る、いわゆる原始社会という種類のものである。

部落はかなり勾配の急な山裾の、南向きの日当りの好い谷間にあった。田というものは一枚もない。あるのは山と、それを開墾いた畑とだけであった。だから部落としての産業は、春から夏にかけて主として養蚕で、畑には少しばかりの麦と桑と自家用の野菜と、そして砂地にはわさびを植えることで、冬は、男は山に登って炭を焼き、女は家にいてその俵を編むのがその役目だった。が、この村人の収入は何といっても、部落が山間部落である関係上、そのほとんど全部――七、八割がこの炭からあがる代金であった。

こんな風だから部落民が非常に粗末な食事しかとれないのが当然で、御飯は私が今食べさせられているような挽割麦であるが、実はその監獄飯よりも劣っていた。というのは監獄のはいわゆる四分六飯とかで南京米が四割入っているようだが、部落には白い米などはただの一粒もなかったからである。もっともその代りには、監獄の御飯のように虫だの石だの藁屑だのは入れてなかった。