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Japanische Klassiker mit Furigana

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ひかりあういのち

光り合ういのち

倉田 百三

Lesen Sie 光り合ういのち (ひかりあういのち) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.439 Zeichen · 263 Bildschirme

Aozora Bunko

どんな悪をもゆるす絶対他力の救いを求めるようになるのだ。他人の愛を受け、善に遇うたものは幸いなるかな。彼は人間性への信を植えつけられるからだ。またそれだからこそ、一度でも他人を愛し、恕し、正義を以て遇することは尊いのだ。

この祖母は私が二十四の時まで生きていたが、中学の時になっても、休暇が終って行く時になると、自分の箪笥から銀貨を二、三枚紙に包んで握らせた。

「お祖母さん、僕いいんですよ」

「でも志だから」

考えて見ると、私は確かに幸福な少年時代を送った。物的には知れたものだが、愛情にはつつまれていた。これという病気もしなかった。周囲は明るく、楽しかった。六人の女の中に独り息子と生まれたので、母は時々もしかと思って私のちんぽこを探って見ては安心したと言うのだ。蝶よ、花よと私は育てられた。

私の物語的なヴィジョンの世界でひろがったのはこの祖母の寝物語からだ。祖母の話はきまっていた。

尾道の千光寺には珠の巖と言って、ダイアモンドの大きな珠が巖の上にあった。その光で海が明るく輝くので玉の浦と言ったのだ。が或る日異人が舟に乗って来て、その珠をとって行ってしまったという話。