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Japanische Klassiker mit Furigana

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ひかりあういのち

光り合ういのち

倉田 百三

Lesen Sie 光り合ういのち (ひかりあういのち) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.439 Zeichen · 263 Bildschirme

Aozora Bunko

しかしこれが私の本質である。うわべはともかくも、どんな権謀や、知略のありそうなポーズをとって、玄人らしい顔をして見ても、私の本質はそうした単純な型の生活者であり、したがってもし底の知れない、複雑味のあるのがえらい人間の資格であるのなら、私などは自分自らの本質を裏切ることなしにはえらくなる事が出来ない。

しかし私はそれではどうも腑に落ちない故に、普通にはそうした資格を不可欠と考えられている政治の領野に於てさえも、新しい純真な理想主義の政治と、政治家との型がつくられねばならぬことを要請しているのだ。私がイギリス風の外交の型を旧い、間違ったものとして非難し、憎むのもそのためだ。私は私自身を複雑化し、一すじ縄で行かぬ人間に鋳直することで外界と順応することをせずに、外界を純一無雑につくり直すことで、私と一致せしめようと試みているものだ。

これが私の最後の負けじ魂の発露である。

さて十八歳の中学三年生の私は、やはり一種の負けじ魂から都会と少女とをあこがれて、一年落第したわけであるが、再び学校へ帰ろうと決心して、三次へ発足する時にはやはり同じたましいから、もう私を健脚たらしめようとして、十八里の道を徒歩で行こうと志した。