Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ひかりあういのち

光り合ういのち

倉田 百三

Lesen Sie 光り合ういのち (ひかりあういのち) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.439 Zeichen · 263 Bildschirme

Aozora Bunko

この子は童貞だろうか?

私は幾度もこう思った。そして何か晴れやらぬものがあった。

家へ帰ってから私は幾度もその少年の写真を出して見た。そしてやはり楽しかった。

彼から手紙が来た。

「あなたの事を忘れた事はありません」

と書いてあった。

が私は返事をやらなかった。

がやがて私はその少年が宮本と時々一緒に散歩してるのを見た。そして或る時は二人で自転車を並べて走ってる所を。人の噂では彼は宮本のチャームになり、その自転車も買って貰ったのだという事であった。

そうした事は私には及びもつかぬ事だったので、私は胸がムシャクシャした。私の負けじぎらいも物質的には桁違いでどうにもならなかった。

私は学校で彼を見ても素知らぬ顔をしだした。

が或る日二人は西城川の川原でバッタリ出逢った。

「あなたは冷たくなさいますね」

と少年は言った。

「宮本君に可愛いがって貰ったらいいだろう」

私は乱暴に口をきいたが、そのため自分でも思いがけなく愛欲が湧き起った。

「違います。僕はあなたが好きなんです」

「じゃ何故宮本君と仲よくするんだ」

「だって手紙下さらないし、写真もとってくれないんですもの」