Japanische Klassiker mit Furigana
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ひかりあういのち
光り合ういのち
倉田 百三
Lesen Sie 光り合ういのち (ひかりあういのち) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.439 Zeichen · 263 Bildschirme
わらじをこしらえるのだ。
父の子供のしつけ方が十全でなかったと言って裁くことはもとより出来よう。も少しきつく仕込んで貰いたかったと思えぬこともない。「しかし感情において不平を持つことなどとても出来ない。何故私をそんなに愛し過ぎたんです?」こんな不平があるものだろうか。もしあり得るなら、それは天国的な甘き甘き不平である。天使たちの好話柄になるような地上的ならぬ話である。まことに私は天国に行って、父にそうした不平を言いたいものだ。
父は偉大な人間でも、強い人間でもなかった。しかし善良な、人間らしい人間であった。私は父のような人間であることを以て満足することは出来ない。もっと強い、深い、徹底した人間になりたい。だがそう思いつつも父だけの善良さ、柔和さ、義理堅さにもなかなかなれないのである。私は父のことを思うとレッシングのことを思う。あの「ミンナ・フォン・バルンヘルム」や、「賢者ナータン」など書いたレッシングは、私の父の、よき父であることを誰れよりも解ってくれはしないかと思うのである。
私の父は若い時自分で町の素人芝居に出た時には女形をやったのだそうだ、鏡山のお初、忠九のおいしなどをやったのだと自分で言っていた。