Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちからもち

力餅

島崎 藤村

Lesen Sie 力餅 (ちからもち) von 島崎 藤村 (しまざきとうそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 65.974 Zeichen · 130 Bildschirme

Aozora Bunko

一二 ほおずき

だれしも若いうちはしくじりなぞを恐れないで、思いきってさまよってみるくらいがいい。そう遠いところへばかり目をつけないで、自分の足もとをよく見るがいい。お前のさがそうと思うものは、きっと手近なところにかくれている。お前はお前で踏み出してみるがいい。

一二 ほおずき

「かあさん。」と小娘がその母親のところへ告げに行きました。「このほおずきを鳴るようにしてください。」

ほおずきも、お盆の来るころにはまだ青くていましたが、いい色がつくようになりました。この娘が母親のところへ持って行って見せたのは、実をつつんださやも赤く黄ばんだ色に染まり、その中からかわいらしい実が顔を出していました。母親はその実をとって、よくもみ、すっかり種を掘り出しましたら、丸い玉のようにだんだんふくらんだやつが生まれてきました。母親はそれを自分の口に入れて、娘のよろこぶ顔を見ながら鳴らしてみせました。

「鳴るようになった、鳴るようになった。」

娘はうれしさのあまり、そこいらを踊って歩きました。音の出るものでありさえすれば、幼いものにはうれしかったのです。

その時、娘は母親からいい音のするおもちゃをいただいたばかりでなく、いっぱいに種のつまったほおずきはかえって鳴らないで、穴をあけ、種を取り去り、中味をむなしくさえすれば、そんなによく鳴ることを教わり