Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちからもち

力餅

島崎 藤村

Lesen Sie 力餅 (ちからもち) von 島崎 藤村 (しまざきとうそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 65.974 Zeichen · 130 Bildschirme

Aozora Bunko

八 佐久ことば

竹の子がわらびに言うには、どうしてお前さんたちはそんなに皆、首をかしげながら出てくるのか。わたしをごらん、このとおりわたしはひと息に延びて行きます。なるべくまっすぐに、それがわたしたちの親竹から教えられたことです。

わらびはこの話を聞いていましたが、やがてこう答えました。それは草木と生まれまして、新しい生命を願わないものはありません。ただお前さんには土を割って出て行く剣先のような親ゆずりの力がある。わたしにはそんな親ゆずりのとがったものがない。ですから、背を曲げたあかごのようにして出て行かないことには、土を持ち上げることができません。あるものはすくすくとひと息に延び、あるものは頭をたれながらゆっくりと延びます。しかし、それは同じことですよ、と。

八 佐久ことば

佐久あたりでは、ほかの地方ともちがって、夕方のあいさつに「こんばんは」とは言いません。「おつかれ」と言います。日暮れがたの道で行き会う人ごとに聞くものはそのあいさつです。町で働いた人はそれを言ってたがいに一日のつかれをねぎらい、野で働いたものはそれを言ってたがいに鍬を肩にしながら帰って行きます。