Japanische Klassiker mit Furigana
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ちからもち
力餅
島崎 藤村
Lesen Sie 力餅 (ちからもち) von 島崎 藤村 (しまざきとうそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 65.974 Zeichen · 130 Bildschirme
四 塩のおむすび
五 いもやきもち
あぶないところでした。
四 塩のおむすび
これも幼い時分のことでした。わたしの母はわが家の庭にあるほおの木の葉をとって来まして、それに塩のおむすびを包んでよくわたしにくれました。これはなんでもないことのようですが、ほお葉は広く、おむすびが手につかなくて、子供心にもうれしかったのです。あのほお葉のにおいをかぎながら食べられる熱い塩のおむすびはわたしが好きなものの一つでした。
五 いもやきもち
前にもお話ししたように、わたしの郷里は木曾のような山里でしたから、冬になると山家らしいいもやきもちをつくって、それを毎朝の常食としました。いもやきもちはおもにそば粉を用い、里いもの子をまぜ、大きくにぎりまして、炉の火で焼きました。いろりのまんなかには大きななべが掛かっています。そのまわりには鉄の渡しが置いてあります。うちじゅうのものはいろりばたに集まりまして、鉄の渡しの上に並べたのがこんがりといい色に焼けるのを待つのです。あの新そばのにおいのする焼きたてのいもやきもちに大根おろしを添えて食べるのもまた、わたしが好きなものの一つでした。
これらはみな、山家らしい暮し方から来ていることでした。