Japanische Klassiker mit Furigana
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ちからもち
力餅
島崎 藤村
Lesen Sie 力餅 (ちからもち) von 島崎 藤村 (しまざきとうそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 65.974 Zeichen · 130 Bildschirme
六 羊飼いの話
でも、小原の牛は勝ちほこる様子もなく、あいかわらずやさしい目つきをしながら牧場の内を見回していました。ただ、汗がその黒い毛をつたって、とめどもなく流れ落ちていましたとさ。
牛なかまにも先達はありますね。
六 羊飼いの話
羊飼いは子供でも見に行くように、自分のかっている羊の群れを見に行きました。羊なかまから見れば、この羊飼いはみんなのおとうさんでした。
羊のたぐいにも、いろいろありますが、この羊飼いのかっているのは、綿羊というやつでして、厚い毛は綿のようにやわらかく、おまけにかわいらしい目つきをしています。その綿のような毛は織物に織られまして、学校生徒の洋服にもなります。近ごろは洋服ばやりなものですから、ほうぼうの牧場で羊を飼うことをはじめているのです。
その時、羊なかまは、小屋のまわりに遊んでばかりいてもおもしろくありませんから、どこかへ連れて行ってもらうように、羊飼いに頼みました。
「おとうさん、どうぞ。おとうさんどうぞ。」と言って、みんなでねだりました。
羊飼いは自分の子供のように思う羊の頼みでありますし、それにみんなよく言うことをきくものですから、そんならあすは遠足に連れて行きましょうと、羊に約束しました。