Japanische Klassiker mit Furigana
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ちからもち
力餅
島崎 藤村
Lesen Sie 力餅 (ちからもち) von 島崎 藤村 (しまざきとうそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 65.974 Zeichen · 130 Bildschirme
一〇 お寺の小僧さん
一〇 お寺の小僧さん
あるところに、お寺の小僧さんがありました。小僧さんがまだ十歳ばかりの少年のころ、そのお寺の和尚さんから思いがけない問を出されて、めんくらいました。
和尚さんがたずねて言うには、
「お前はどうしたら、わたしのような住持になれると考えるか。」
住持とは、お寺を守り立てて行く坊さんのことをいうのです。和尚さんがそう言うものですから、小僧さんも子供心に考えまして、
「そりゃ、和尚さま、飯食って寝て、飯食って寝て、大きくなれば和尚さまのようになれます。」
と答えました。
その時、この答をきくと、和尚さんはいきなりむちを持ってきて小僧さんの頭をなぐりつけたそうです。
お寺は精舎というくらいのところですから、本堂でも庭でも位牌堂でも清潔にしておかねばなりません。それには住持の役をつとめるものがまずからだも心も清くないことには、つとまりません。そこでおシャカさまのような人をお手本にして、そのお手本に仕えるつもりで、毎朝早く起き、鐘もつけば、お経も読み、自分の修行を怠らないようにするのが、いい坊さんと言われる人たちです。どうして飯食って寝て、飯食って寝て、大きくなったぐらいで、りっぱな和尚さんになれるようなものではありません。