Japanische Klassiker mit Furigana
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かわいいやま
可愛い山
石川 欣一
Lesen Sie 可愛い山 (かわいいやま) von 石川 欣一 (いしかわきんいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 98.791 Zeichen · 196 Bildschirme
火は勢よく燃え、そこで栗やいなごや蜂の子や漬物を御馳走になった。いなごと蜂の子は、女の人達にも好評を博した。
翌朝はまたうそのようによく晴れた。鳥屋場として、なるべく歩かずに済む場所をというので、相川のトンネルの向うまで、一行七人、自動車からはみ出しそうになって乗って行った。握飯、外套、煮しめ等が相当のかさになるので、老案内の伊藤久之丞が来てくれた。自動車を下りて、山妻は雪ばかまをはいた。紅葉した樹々の間を歩くと、赤い実が沢山なっている。実にいろいろな木が赤い実をつけている。ぐみも赤くなっていたが、これはまだ渋かった。
鳥屋場は東側の斜面にあり、裏が雑木林で前が蕎麦畑、右手にちょっとした松林がある。カスミ網は蕎麦畑の下に三ヶ所に張ってあったが、もうお昼に近いので小鳥は二羽しかかかっていず、朝早く取れた分と、大町から持って来た分とを料った。羽根をむしり、鋏で腹をさいてワタを出す一方、久さんは対山館から持参した破れ雨傘の骨を削って一本に四羽ずつさし込むのであった。もちろん焚火はとっくに出来ていて、いざ焼こうという時には灰になって了っていた。
竹串からジージーと油とたれが滴り始めた頃、私は串にささぬ小鳥をベーコンでいためた。