Japanische Klassiker mit Furigana
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かわいいやま
可愛い山
石川 欣一
Lesen Sie 可愛い山 (かわいいやま) von 石川 欣一 (いしかわきんいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 98.791 Zeichen · 196 Bildschirme
鹿島槍の月
と、これは洒落でも何でもなく、真面目で質問したK・Kだったが――
死んだといえば有明のNも雪崩でやられた。兵隊靴を背負って歩き、里へ出ると草鞋を靴にはきかえたりしていた男だった。
山への私のイニシエーションは極めて自然であった。山頂ばかりでなく、山麓の丘や村や、そこに住む人々とも、自然に親しくなっていった。知人が死ぬのは悲しいが、これはやむを得ない。私はまだまだ、嶺や丘や森に、よい旅を持つことだろう。(「大阪弁」)
鹿島槍の月
たけかんばの密林中で熊の糞を踏んづけたり、唐檜の下を四ツンばいに匐ったり、恐ろしく急な雪渓をカンジキもはかずに登ったり、岩角にチョコナンと坐って人の顔を見ると同時に「キャッ!」といって逃げたおこじょを追っかけたり――つまり、所謂登山法の本には書いてないような乱暴といえば乱暴だが、元気にまかせて心ゆくまで山と戯れたような登りようをして、鹿島槍の南の尾根に取りかかろうとする地点の野営地に着いたのは、たしか五時頃であった。
まったく今から考えると、我れながらうらやましくなる程の元気であった。友人二人、案内や人夫五人、合計七人にリーダー格として、大町、針ノ木峠、平、刈安峠、佐良峠、五色ヶ原、立山、剱、祖母谷、大黒という当時としてはかなり大きな旅行を済ませたばかりであるのに、二人の友人が東京