Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(三)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme

Aozora Bunko

「ウフフ。それだけ聞いておかば、これから先はちっと生きのいい啖呵入りでいこうかい。泥斎老人、お互い心配だな。弥七郎は二十日の夕刻から消えてなくなったってね」

「へえ、しようのないのらくら者で、三日にあげず悪所通いはする、ばくちには入れ揚げる、仕事はなまける、いくつ人形を焼かしても手筋はわるい、七年まえから内弟子に取ってはいたんですが、からきしもう先に望みのない野郎でございましたんで、どこへいったのやら、あの晩ふらふらと出ていったきりいまだに帰らねえところをみると、また女のところにでもはまっているんじゃねえかと思っているんでごぜえます」

「ちっと変だね」

「何がでございます?」

「でも、おやじの源五兵衛の訴え状にゃ、たいそうもなくできのいいりちぎ者だと、きわめ書きをつけてあるぞ」

「とおっしゃいますと、なんでございますか。源五兵衛どんがなんぞお番所へでも訴えてまいったんでございますか」

「訴えたどころじゃねえ、腹を切って伊豆守様に直訴をしたぜ」

「えッ――。まさか! まさかに、そんなことも――」

「これをみろい。直訴状だ、みごとな最期だったよ。肝が冷えたかい」

「なるほど! そうでござりましたか――。