Japanische Klassiker mit Furigana
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ちきゅうはっきょうじけん
地球発狂事件
海野 十三
Lesen Sie 地球発狂事件 (ちきゅうはっきょうじけん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 86.306 Zeichen · 173 Bildschirme
と思ううちにはやもうボイラーの上をとび越えて、煙のようにかすかになり、やがて姿を消した。
「どうだい、ドレゴ君分ったかね」
「ふしぎな光景だね。これはトリック映画だろうか」
「とんでもない。実写だ。而も現に今起りつつある実景だ」
「だって変だぜ。魚の大群が空を飛んでいる」
「空ではない、海水の中だ」
「えっ、海水の中をだって、だだっ広い草原がつづいていて、魔物のボイラーかなんかが放り出してある……」
「違うよ。これは海の中の光景なんだ。名誉ある記者ドレゴにも、やっぱり分らないんだね。よく見たまえ、草原じゃない、海底だ。だから魚群が現われたって、すこしもふしぎではない」
「が、海の中がこんなに明るいだろうか」
「赤外線で照射してあるから、明るくうつるんだ」
「ふうん。すると……すると、あのボイラーみたいなものは何だ。もしやあの怪人……」
「そうらしいんだ。僕らにも最初のうちはよく分らなかったけれど、船長や一等運転士などといろいろ意見を交換し合った結果、これは例の怪人集団の写真だという推定に落付いたんだ。あのボイラーみたいなものは、怪人たちが立籠っている城塞なんだろうよ」