Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しおばらたすけいちだいき

塩原多助一代記

三遊亭 円朝

Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme

Aozora Bunko

男「そうかい、枕を貸して」

と八右衞門を寝かしまして彼の男が側で擦って居りますうちに、八右衞門は宜い心持になりましたから、すや/\と寐まして、暫く経って目が覚めて見ますと彼の男は居りませんゆえ、起上って手水に往こうと思うと立てません、それに舌がつり上って口もきかれません。

八「はせな、身体が痺れて歩けねい、立す事が出来ねい、ホリャ困っさな、女中衆/\」

と少しも舌が※(「廴+囘」、第4水準2-12-11)りません。

女「何うかなさいましたか」

八「今ほこにいた人は如何すさな」

女「あの方はお医者様を探して来るから少し貴方を寐かしておいて呉れと仰しゃってお出でになりました」

八「はせな、己ア此処へおいさ包ざの脇差ざのはぞうしさな」

女「あの包や何かを此処へ置いてはいけないからと云って、お連れの方がお脚半までお持ちなすってお出かけになりました」

八「そらア盗賊ざア」

女「大きな声をなすっちゃアいけませんよ」

八「盗賊ざア盗賊野郎/\/\、早く駕籠を呼びにやって呉れ」

と八右衞門は騒いで居ります。又山口屋善右衞門の宅ではそんな事は少しも知りません。其の頃お商人方では夜の四ツ時になれば戸を締めてしまいます、店に小僧が手習をして居ります、此方には番頭が帳合を致して居りますと、土間に筵を敷いて頻りに草履を拵えて居ります