Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme
十一
妻「あいよ、他では取らないよ、此処へ置いては邪魔になるから、開きが明いて居るから其処へ入れておくれ」
多「そんなら此の戸袋の下へ納れて置きやす、犬が小便をかけると焚いて臭いから、戸を立掛けて置きやんす」
と云いながら、縁側の方を見ますと、旅荷物に縛り附けてございます荷札に、鹽原角右衞門と筆太に書いてありますゆえ、多助は気が注きまして、思わずずか/\と縁側の方へまいりました。
十一
多助は戸田様のお屋敷へ炭を持ってまいり、帰ろうとして不図目に付いた荷札に、実父の姓名があるに、思わず縁の方より駆より、
多「今出たお内儀さん」
妻「可笑しい男だよ、お内儀さん/\と云って何だよ」
と云いながら庭口の縁側の障子を明けて出て来ましたのは、年頃四十五六の人物の宜い御新造で、平常着ゆえ紬ぐらいではありますが、お屋敷は堅いもので紋付を着て居ります。
妻「何か用があるのかえ」
多「此処に荷物が有りやんして、木札に鹽原角右衞門と書いてあるが、此のお方は肥前の島原へお国詰になって往ったお方ではござりやせんか」
妻「よく知って居るのう、当家が鹽原と云うよ」
多「それでは此処な家は、あの元と阿部様の御家来であったが、久しく浪人して上州小川村に居て、また此処なお屋敷の御家来になった