Japanische Klassiker mit Furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme
ことはねえが、行く/\十年も経ち、年季が明けて炭屋の店でも開くような事が有ったらば、其の時貴所方から千両の荷を送っておくんなせい」
八「えゝ千両え、魂消たねえ」
多「魂消ねえでも宜い、唯貰うんじゃがんせんが、あんたの方から千両だけの荷をマア先へ送ってくれゝば、私その荷を売りこなして、あんたの方へ金入れるだ、金入れゝば又荷送って呉れる訳にするだから、あんたも仲間と得意先が一軒殖え、私も儲けを見るだアから、お互に得の有る事だから、屹度送って下せえ」
八「よし其の時は屹度千両の荷を送ってやろう」
多「それじゃア若し荷送る事が間違ったら、千両の金を只遣ろうという書付を一本下せえ」
八「これは面白い、書いて呉れべい」
と直ぐに硯箱を取寄せ、すら/\と認め、店出しの折には必ず千両の荷を送ろうという証文を書き、印形を捺して多助に渡す。多助は大きに悦び、主人善右衞門に預け置きまして、八右衞門も国元へ帰りました。是れから多助は主人大事と奉公をいたして居りましたが、山口屋善右衞門方は毎度申上げまする通り、名に負う大家の事でございますから、お大名様方にもお出入が沢山ございまして、それが為めに奉公人も多人数召使い、又出方車力なども多分に河岸へ参ります