Japanische Klassiker mit Furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme
十五
只今では彼の辺も開けて佐藤先生の病院があり学校もありますが、其の頃は樹木が生茂り桜の馬場の辺はお邸ばかりで、とんと、日暮から往来するものもなく、時々追剥などが出るくらい淋しい所へ、今多助が藁草履を穿き、すた/\やって来る跡から、ピタ/\冷飯草履を穿き、半合羽に小さいお太刀を差し手拭で頬被りをし、草履穿で、田舎帰りという拵えの男が、多助の傍へ寄り、
男「やい多助待て」
と声を掛けましたが、是は何者でございますか、次に申上げましょう。
十五
多助のお話も大分長らく続き追々終いの方に相成りました。さて多助は道普請の金を持って四谷の押原横町へ出かける途中で、呼掛けられましたゆえ立留って、
多「はい、誰でがんす、誰方だえ」
と云いながら提灯の下から透して見ると、道連の小平でございますゆえ恟り致し後へ退る。
小「やい多助、三年あとに手前よく己に赤恥をかゝせやがったな」
多「汝まだ悪事が止まねえか」
小「止むも止まねえもあるものか、彼の時は手前のために化の皮を現わされ、立端を失ったから、悪事を止めて辛抱するとは云ったが、実は手前を遺恨に思って附けていた