Japanische Klassiker mit Furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme
訳にもいけねえから、私出れば潰れるとは思いやしたが、江戸へ参って奉公をし、金を蓄め国へ帰って家を立てよう、命有っての物種だ、跡方は潰れてもそれまでと思いきり、国の家を出て江戸へめえりやしたが、頼るものはなく、仕様がなくって、忘れもしません十一年あとの八月二十日の晩に昌平橋から身い投げようとする所を旦那様に助けられ、御当家へ参り、長い間御厚恩を戴き、お蔭さまで炭の事から、書けもしねえ手も帳面ぐれえは附けられ、算盤も教えて下さり、実に旦那様の御高恩は海よりも深く、山よりも高く、死んでも多助は忘れやせん」
善「あい/\誠に其の志が如何にも感心だのう」
妻「ほんとうに感心だねえ、だから旦那様が毎もお前を誉めて、あの多助の志は別段だと云ってさア、それに出入のものや店のものまで皆な誉めて居るよ、私や旦那様が誉めると他の奉公人は嫉みが有って悪く云うものだが、お前計りは誰も悪く云わないのは全く不断の心掛けが良いのだと、旦那様と自慢してお話をして居るんだよ」
多「旦那様へお預け申したものは何の位になりやした」
善「預ったものか、あいよ、和平や、鳥渡帳面を持って此処へ来な、あい/\」