Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しおばらたすけいちだいき

塩原多助一代記

三遊亭 円朝

Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme

Aozora Bunko

と帳面を受取り、繰返し見ながら、

善「多助、お前は給金なしに奉公をして呉れ、拾った物を売り、預けた金に追々利が増して百四十二両と二貫文となったが大きなものだのう、それからお前が国へ帰るのに私も何ぞ骨折の礼をしなくっちゃアならないが多分の事も出来ないが、百両やる積りだ、それから忰が十両、お内儀さんが十両、番頭が千疋、店の者中で千疋、車力鳶のもの出方中残らずで五両、其の外荷主様に戴いた御祝儀、煤掃き歳暮お年玉何や彼や残らず帳面に付けてある処を番頭に寄せてもらったら、丁度三百両になるが、微塵も積れば山だのう」

多「大く蓄りやしたなア、そうは蓄るめえと思いやしたが、えれえもんでがんす」

善「此の金を以て国の家を立てゝ極りが附いたら、今まで長い間心易くしたものだから、年に二度ぐらいずつ江戸へ出て来る訳にはいくまいか」

多「はい、国の家を立てれば二度でも三度でも旦那様のお顔も見てえから出てめえりやすが、私家は国でも三百石の田地持で、山もえらく持って居りやんしたが、母さまの心得違いから山林田畠は人手に渡り、家は焼けてしまって無えのですから、国へ帰り家を建て、田地を買い戻し、馬の二頭も買うには三百両では足りねえようでがんす、それだけ蓄った