Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しおばらたすけいちだいき

塩原多助一代記

三遊亭 円朝

Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme

Aozora Bunko

善「是は感心、うまい考えだ、成程宜かろう、何か粉炭ばかり売るも宜しいが、余程貯ったかえ、直ぐに売り切れるようではいかんがどうだえ」

多「へい勘定をしやしたら七百二十俵べい貯りました」

善「なに、七百二十俵だと、えらいものだなア」

多「へえ、年にどんな事をしても七十俵ぐらいは貯る勘定になって居りやんすなア」

善「ふん、そんなに粉が出るかのう」

多「廃るものだが、斯うして有れば売れやすが、あれで始めれば沢山お借り申しても二十五両でやる積りでござりやす」

善「始めろ/\」

多「そんなら金をお貸しなすって下さい、家を買って来やすから」

と主人より二十五両の金子を借り受け、直に本所にまいり、彼の家を買い取り、樽代を払い、近辺へ店振舞を致し、其処に住み込み、粉炭の俵を前の納屋に運び入れ、これから毎日彼の粉炭を籠に入れ、味噌漉を中に置き担ぎ歩きながら、

多「計り炭はようがんすか、計り炭はようがんすか、味噌漉に一杯五文と七文でがんす」

と云うのでございますが、この時分には計り炭を売るものがないから珍らしくもあり、一俵買いの出来ない人々は便利な事でございますから一人買い二人買い、十人百人と好い