Japanische Klassiker mit Furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme
ことは忽ちに広まり、彼処此処で計り炭屋々々というように相成りました。それから昼間売り歩き帰ってまいり、夜分は又門口に大きな高張を立て、筆太に元祖計り炭鹽原多助と記し、轡の紋を附け、店で計り炭を売りますと、裏店のおかみさん達が前掛の下に味噌漉を隠し、一杯お呉れというので大層商いがございます。八月の十五夜から引続き十一月まで追々繁昌致して居りました。すると其の隣りに明き樽買いの岩田屋久八と申し、此の人は年三十九歳になる独身もので稼ぎ人でございます。多助も稼ぎ人なれば互に睦まじく、毎日休む処が極って居ります。それは四つ目の藤野屋杢左衞門と申してお駕籠御用達しで、名字帯刀御免の分限でござります。其の藤野屋の裏手の板塀に差掛け葮簀張を出す聾婆さんの店があります。春は団子などを置き、平常は※の足か茹玉子ぐらいを列べ、玉子はない事が多いが、塩煎餅は自分で拵えますから何時でもあります。其の外駄菓子はお市、微塵棒、達磨、狸の糞などで、耳は遠いがお世辞の宜い婆さまでございます。
婆「おやお早うございますねえ、何時でもお噂ばかりして居ますよ、どうも炭屋さんと樽屋さんは毎日刻限違わず入っしゃると申してねえ、まことに稼ぐ