Japanische Klassiker mit Furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme
徳不徳にあるのだから、何でも構わずそれだけの稼ぎをせっせと遣るがようがんす、金を貯る心を起してはいけねえ、何でも貯めねえよう、家には寄せ附けねえように働かせ、己貧乏だなんという心を廃にしてしまって、唯無茶苦茶に天地へ奉公をして居さえすれば、天運で自然と金が出来、天がそれだけの楽をさせてくれるから、何でも邪な心を起し、一時にでかく儲けべいと思って人の物を貪るような事をしちゃアいけねえ、随分大い投機を工んでやれば金が出来べいが、其の金は何うしても身に附いてはいねえ、若し其の身に附いてゝも其の子の代には屹度消える訳のもので、火事盗難という物が有るから、どんな大い身上でも続いて十度も火難に出逢い、建る度に蔵までも焼いたら堪るものじゃなかろう、だから何うしても無理に貪ると又無理に出て往く訳だから、無理のない様に金は働かせ、遊ばせねえようにするのが肝心だよ」
久「成程多助さん、そこへ考えが附かなかったから、斯うやって齷齪辛いのも厭わないで稼ぐのは、今に立派な旦那になろうと思うからだが、能くなるのも悪くなるのも皆其の人の徳不徳で、明樽買は明樽買かねえ」